お酢を使ってシールはがしはできるか？

シールはがしで苦労した経験のある人は少なくないでしょう。無理に剥がそうとすると、接着剤が残ってしまい、さらに苦労するということもありがちです。シールはがしにはお酢が効果的という話をご存知でしょうか？　なぜお酢を使ってシールはがしができるか。説明します。

シールはがしが失敗しやすい理由

シールは基材（紙面）と粘着剤が層になっており、粘着剤がシールを貼るものの素材とぴったりくっつき合うことで、お互いに引き合う力が発生する仕組みです。（分子間力と言います）粘着剤が素材の凹凸に入り込み、シールの基材との隙間がなくなることで分子間力が発生するわけです。
シールがまだ新しいうちは、粘着剤に弾力性が残っており、この場合はゆっくり剥がすことで綺麗にはがせます。しかし急いで剥がそうとすると余計な力がかかり、粘着剤がちぎれて残ってしまいます。また、シールの粘着剤は経年劣化でその性質が代わるため、そのまま剥がすことができなくなります。シールを剥がそうとしてトラブルが起こるのはそのためです。

シールはがしにお酢が有効な理由

シールはがしにはいろいろな方法がありますが、お酢を使うのも有効な手段のひとつです。酢を使ってシールが綺麗に剥がせるのは、お酢の酸性が粘着剤に浸透することによって、粘着剤を溶かして剥がれやすくなるからです。お酢を使ってシールを剥がす場合は、シール全面にお酢を塗り、上からラップをかけます。そのまま数分置けばお酢が粘着剤に浸透して剥がせるようになります。