美味しい煮干し出汁の取り方
干しには、おもにカタクチイワシが使われています。西日本では「いりこだし」と呼ばれていますが、東日本では「煮干し」で通っています。海から取ったばかりの新鮮なカタクチイワシを煮てから天日で干して、さらに乾燥させることで美味しい煮干しになります。
・煮干し出汁の取り方
水からだしを取る方法と煮出す方法があります。時間がある場合は、水からじっくり煮出しましょう。水から取る際には、ボウルに煮干しと水を入れて冷蔵庫で一晩置いてください。煮出す方法は水出しを使い、鍋に入れたら中火にかけます。沸騰したら火を弱め、アクを取りながらそのまま2~3分煮た後、布巾を敷いたザルでこせば美味しい煮干し出汁の出来上がりです。
・美味しい煮干しの見分け方
カタクチイワシには背中の色が青いものと白いものがあり、それぞれ味が異なります。背中の青いカタクチイワシは東日本で多く使われており、白いものは西日本で好まれています。大きなサイズのものだとコクのあるだしが取れ、小さなサイズのものであればあっさりとしただしになります。大きなサイズのカタクチイワシのほうが脂肪の量が多いためです。全体的にキズがなく、黄色く変色していない煮干しを選びましょう。
出汁を取る煮干しは、最初に頭と腹わたの部分を取り除いてください。フライパンで2~3分カラ煎りして使えば、魚臭くなくなります。煮干しは味噌汁以外に、うどんや鍋などあらゆる料理に使われています。煮干しの旨み成分であるイノシン酸とグルタミン酸により、料理の風味が引き立つでしょう。