ハスカップとブルーベリーの違いとは?栄養素や入手しやすさを比較
■栄養成分ではブルーベリーを圧倒
ハスカップの果実は、見た目がブルーベリーを少し長細くしたような形をしていて、潰すと赤紫色の汁が出るという点で、とても良く似ています。しかし、含まれている栄養成分を比較すると、ハスカップの方がブルーベリーよりも圧倒的に優秀であることが分かります。例えば、ビタミンAの含有量はハスカップの方が2倍以上ありますし、ビタミンKでは5倍近くの含有量があります。また、カルシウム含有量でもハスカップはブルーベリーの4倍程度ありますし、鉄は3倍程度、カリウムなら3倍近くの含有量があります。
ブルーベリーの方がハスカップよりも優秀な栄養成分もあります。例えばビタミンB1やB2は、ブルーベリーの方が若干多く含まれていますし、ビタミンEの含有量ならブルーベリーの方が優秀です。しかし、抗酸化成分という点で見れば、ブルーベリーよりもハスカップの方が圧倒的に優秀なのです。
■ハスカップのデメリット、それは手に入りにくいこと
ハスカップは、ブルーベリーと比べてデメリットもあります。それは、入手することが難しいということです。寒さに強くて暑さに弱いハスカップは、日本国内で流通している生産量のほとんどは北海道となっています。しかも、収穫できる時期が短く、皮が薄くてデリケートであること、そして生産された果実のほとんどがジャムなどの加工品として使われるため、ブルーベリーのようにスーパーなどで簡単に購入できる訳ではありません。ショップによっては、冷凍した生食の果実が販売されていますが、一般的ではないため、ハスカップを食するならジャムやお菓子、羊羹などで食べることになります。