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ハスカップの名前の由来はアイヌから

■正式名はクロミノウグイスカグラ

ハスカップという植物は、スイカズラ科のスイカズラ属に分類される植物で、正式にはクロミノウグイスカグラという名前を持っています。しかし、名前が長すぎてなかなか覚えられないため、ハスカップと呼ばれるのが一般的ではないでしょうか。国内に流通しているハスカップのほとんどを生産している北海道でも、ハスカップという名前で呼ばれています。

ハスカップという名前は、クロミノウグイスカグラという正式名称を短くしたものではありません。名前の由来は何かご存知でしょうか?こ呼び方は、実は北海道で生活をしていたアイヌ族たちの言葉、アイヌ語に由来しています。アイヌ語では、「枝の上にたくさんなるもの」を「ハ シカプ」と呼んだり、「細長い実」を意味する「エノミタンネ」と呼んでいたのです。ハスカップの樹木は高さが1m~2m程度と低いので、木の上になっている果実というよりは、枝の上に果実がなっていると見えても不思議ではありませんし、果実はブルーベリーを細長くしたような形をしているため、細長い実と呼ばれていたのでしょう。

■ハスカップの名前で広く普及

北海道にはアイヌ族が広く生活していたわけですから、アイヌ族の人達が食べていた果実の名前の由来がアイヌ語から来たというのは、とても自然な流れではないでしょうか。現在では、全国各地にハスカップという名前のフルーツとして流通しています。名前の由来のことを知ると、北海道の歴史と結び付けて納得できる人は多いでしょう。

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