美味しいあご出汁の取り方
九州では、飛び魚のことを「あご」と呼んでいます。あご出汁とは、飛び魚から取っただしのことです。飛び魚から直接だしを取るのは難しいものの、今は手軽に粉末やパック商品などを利用して美味しいあご出汁を作ることができます。
あご出汁の取り方
粉末を利用してあご出汁を作る場合は、沸騰させた鍋の中に大さじ1杯程度のあご出汁の粉末を入れるだけなので簡単です。急いで料理を作らなければならないときにおすすめの方法です。時間があるときは、鍋で沸騰させなくても、水の中にあご出汁の粉末をとかすだけでも美味しい出汁を取ることが可能です。
パックのあご出汁をご利用になる場合は、粉末のものを使う場合より時間がかかります。鍋にパックのあご出汁を1袋入れたら、1時間程度ひたした後に鍋を火にかけ、弱火で温めます。沸騰する直前に火を止めて、10~15分程度冷ました後にザルであご出汁をこせば完成です。
美味しい飛び魚の見分け方
あご出汁には、乾燥させた飛び魚が使われています。魚臭さのないすき通っただしが取れます。加工の状態によっては、「焼きあご」と呼ばれる商品もあります。ほかに飛び魚を燻製にしただしもあり、いぶされた独特の香りが特徴です。あご出汁は、出す料理の違いによって使い分けられています。
筋肉の発達している飛び魚は、脂肪分の少ない魚です。たんぱく質が多く含まれており、あご出汁はコクのある上品な味がします。九州ではうどんやそばなどを食べる際に、あご出汁が使われています。