穀物酢と米酢の違いと使い分け
お酢にも色々な種類がありますが、「米酢」と「穀物酢」はどう違うのか、わからないと思われる方もいらっしゃるでしょう。ここでは「穀物酢」と「米酢」の違いや、「穀物酢」の特徴を説明します。
「穀物酢」と「米酢」の違い
一般的に最も使用されることの多い「米酢」ですが、農林水産省の定めた「食酢品質表示基準」の分類によれば、「米酢」は「穀物酢」の一種とされています。穀物酢とは、名前が示す通り穀物を原材料として作られる食酢のことで、材料となる穀物には米の他、大麦・小麦・酒粕・コーンが挙げられます。米酢が米由来の甘みやコクのある旨味を持つ、まろやかな味わいを特色とするのに対して、穀物酢はすっきりとした味わいとさっぱりした酸味が特徴とされています。
「米酢」と「穀物酢」の使い分け
「米酢」は風味が強く、一般的には和食に合うとされます。対して穀物酢はさっぱりとしていてクセがなく、料理を選ばず使いやすいお酢であるとされています。実際に家庭で使用されるお酢としては、使い易い穀物酢が最もポピュラーです。穀物酢と米酢の使い分けに、決まった基準があるわけではなく、どちらのお酢を使用するかは、最終的には好みで決めてしまっても問題ありません。ただ、お寿司のすし飯には米酢が合うとされており、本職の寿司職人はほとんどの場合、米酢を使用しているようです。穀物酢は和洋中、どんなジャンルの料理にでも使える汎用性が高く、米酢とどちらを選ぶか悩む場合は穀物酢を選んだほうが無難でしょう。