黒酢の特徴と健康効果

ダイエット・美容・健康維持に効果が高いことで注目される黒酢ですが、基本的には通常調理に使用されるお酢（米酢）と同じく、穀物酢の一種です。通常の米酢と黒酢には原材料や製造法に違いがあり、栄養効果にも差があります。

米酢と黒酢の違い

黒酢のことを米黒酢と言うこともあることから、実は原材料に米を使う、という点においては米酢と黒酢は共通しています。ただし、その配分や使用量には大きな違いがあって、米酢は精米を利用し、1リットルあたり40グラム以上使用するのに対し、黒酢は1リットルあたり180グラムの玄米を使用します。熟成させる期間にも大きな違いがあり、米酢が最低240日程度の熟成期間を必要とするのに対し、黒酢は1年～3年と、長期間熟成を行います。この製造工程の間に黒褐色の色が付くのも黒酢の大きな特徴です。

黒酢の栄養効果

黒酢は長い熟成期間をかけることで、通常の米酢よりも豊富な成分を含み、健康維持食品として注目を集めます。黒酢の主成分である酢酸は体内でクエン酸に変化することで、疲労の原因物質となる乳酸に対し分解効果を持つことから、疲労回復に効果的とされています。酢酸には血圧と血糖値を下げる効果もあります。また、成分として含まれる有機酸には腸内環境を整える効果があり、便秘や下痢の改善に役立ちます。有機酸にはカルシウムの吸収を助ける効果もあり、骨粗鬆症の予防効果もあります。ビタミンB群とミネラルには代謝を促進させる効果があり、内臓脂肪の減少が促されます。